YouTubeの動画コンテンツを利用したマーケティング

今やYouTubeは、Webマーケティングを推進していく上で欠かせないものとなりました。なぜなら、動画需要の拡大とYouTubeの利用者数の増加が背景にあるためです。

そこでこの記事では「YouTubeのコンテンツマーケティングをよく知らない」という人に向け、下記のようなことを紹介・解説していきます。

・Youtubeのコンテンツマーケティングを行うメリット
・YouTubeマーケティングのコツ
・Youtubeマーケティングで企業が成功した事例

YouTubeのコンテンツマーケティングについて網羅的にまとめています。3分ほどで読み終わる記事となっているので、ぜひお付き合いください。

Youtubeのコンテンツマーケティングを行うメリット

YouTubeでコンテンツマーケティングを行うメリットを下記にて紹介していきます。

YouTubeは日本で最も視聴されている動画プラットフォーム

YouTubeは今、日本でも最も視聴されている動画プラットフォームです。

総務省の統計では、2016年頃を発端に、10代~20代の視聴時間の伸びが特に顕著であったと報告されています。

また、サイバーエージェントが行った調査では、スマホユーザーの約8割が動画メディアに接触しており、その中でもYouTubeの利用者数が最も高いという結果が出ているほど。


【出典:movie-times

日本の動画プラットフォームといえばニコニコ動画が有名ですが、やはりYouTubeの人気が頭一つ抜けています。

「スマホでのアプリ利用率」を調査した総務省の調査結果を見てみると、ニコニコ動画が18.9%、Instagramが25.1%であるのに対し、YouTubeは72.2%であるという結果が出ています。

これは、トップの利用率を誇るLINEの75.8%とほぼ同等の数値です。

更に、利用者層が広いという点も、YouTubeを利用する上での大きなメリットとなります。

YouTubeの利用者層は、最も多い10代の層を筆頭に、60代の30%以上までもがYouTubeを利用していることが総務省の調べにより分かっています。


【出典:総務省

60代は視聴者のみならず、クリエイターやYouTuberとして活躍している人もいるほど。ユーザーに寄り添ったYouTubeならではの特徴であると言えるでしょう。

レバレッジ効果が高く、精度の高いアクセス解析サービスが無料で使える

YouTubeは拡散機能によるレバレッジ効果が非常に高いです。

SNSとの相性が良いため、面白いコンテンツであれば、一気に拡散されるでしょう。

例えば、自分から動画の告知をしなくても、「Twitterのリツイート」「Facebookの共有」などがレバレッジ効果を生み、視聴回数がどんどん伸びていきます。

また、アクセス解析サービスを利用することで、視聴者のニーズや行動パターンを分析し、効果的な改善を図ることも可能です。

「視聴者の地域」「ユーザーが1本の動画に対し何分視聴したか」「広告へのアクセス率」などのデータを取得することが可能です。

アクセス解析サービスは使いやすく、個人でも利用することが容易になっています。

例えば、10分の動画に対し、1分ほどしか視聴されていない動画が多いという場合、「動画の冒頭部分に問題がある」

あるいは、「タイトルと動画内容に乖離があり、ユーザーのニーズを満たせていない」といった分析をすることが可能です。

そうすると改善策として、「サムネイルやタイトルを変えて、ユーザーの反応を伺う」といったような策が立てられます。

上記のようなステップで動画のクオリティを上げ、SNSを上手く利用してレバレッジ効果を利用することができれば、視聴回数を一気に伸ばすこともできるでしょう。

YouTubeマーケティングのコツ

下記にて、YouTubeマーケティングを行う上でのコツを紹介していきます。

KPIを抑えて効率よく改善を図る

YouTubeアクセス解析サービスを利用する際、ただ数字を眺めるだけでは効率的な改善を測ることはできません。

下記にて、アクセス解析をする際に重要となるKPIを紹介します。

KPIが何か分からないという方は、「成果達成の際に必要とされる工数を数値化したもの」という認識を持っていただければ大丈夫です。

チャンネル登録者……チャンネル登録者数とは、動画を継続的に視聴したいと思っているユーザーの数です。チャンネルに対するファンの数とも言えるでしょう。

最初はあまり気にしても仕方ないポイントですが、登録者数を目標とすることでモチベーションに繋がったりします。

インプレッションクリック率……インプレッションクリック率とは、動画のサムネイルやタイトルを観てユーザーが動画を視聴した割合を指します。
サムネイルやタイトルの付け方が良くない場合、インプレッションクリック率は悪くなります。

インプレッションクリック率を上げるためには、魅力的でユーザーを引き込むサムネイルや、動画の概要が分かりやすいタイトル作成が重要です。

再生時間……再生時間とは、一本の動画に対し、ユーザーが何分視聴したかを表す数字です。
「ユーザーが離脱した時間」と言い換えることもできます。

再生時間が短い場合、最初の冒頭部分を改善する必要がある可能性が高いです。離脱時間を基に、動画のどこに改善点があるかを導き出しましょう。

表示回数……表示回数とは、YouTubeの視聴者に動画が表示された回数のことを指します。
再生時間と少し似ていますが、再生時間は再生された回数を表示するもので、再生時間は再生された分数を表すものなので微妙に違います。

また、表示回数はYouTube内でのSEOの成果指標となるので、積極的に回数の向上を図りたいポイントです。

有料サブスクリプション登録者数……有料サブスクリプション登録者数とは、YouTubeが2018年11月より開始したサービス「YouTube premium」に登録しているユーザーの割合になります。

「YouTube premium」とは、YouTubeの動画を広告なしで視聴できる・バックグラウンド再生ができるなどのメリットがあり、オリジナルコンテンツを無限に楽しめるというサブスクリプション(月額制)サービスです。

このサービスに加入しているユーザーは、YouTubeの利用頻度がかなり高いことを表します。

ユーザーファーストなコンテンツ作り

欲しい成果のためにKPIの数字を追うといのも大事なことですが、何においても大事なのは「ユーザーファースト」なコンテンツ作りです。

ユーザーが気になる内容の企画、聞き取りやすい音声、見やすい字幕など、どれを欠いてもユーザーは「継続して視聴したい」と思うことはないでしょう。

有名なYouTuberはそういった地味な箇所にも徹底してこだわっています。

しかし、動画のクオリティーが全てというわけでもありません。あくまでユーザーのニーズに合わせるという点が大事になります。

例えば、企業が運営するようなチャンネルであれば、あえて手作り感が満載の編集・企画にして、親しみやすさを重視するという戦略も考えられるでしょう。

ニーズという点では、動画の再生時間も重要になってきます。

YouTubeは、休憩時間や電車内などで気軽に視聴できるというメリットが10代にウケています。

そのため「あまり長い時間の動画は好まれない傾向にある」ということも覚えておくと良いです。一般的には5分前後の動画が良いとされています。

Youtubeマーケティングで企業が成功した事例

それでは最後に、YouTubeマーケティングで成功した企業の事例を紹介していきます。

サントリー公式チャンネル

サントリー公式チャンネルは、ウイットに富んだ企画とキャンペーンとの連動した動画によって非常に多い再生回数を叩きだし、企業のPRに成功しています。

中でも話題となったのは「松岡修造の『C.C.Lemon元気応援SONG』100曲配信」です。

著名人とキャンペーンを上手く連動させ、100万回再生を裕に突破させました。

更に最近では、「忍者女子高生 | 制服で大回転 | japanese school girl chase #ninja」が700万回再生を突破したことでwebニュースでも紹介されています。

サントリー公式チャンネル:https://www.youtube.com/user/SuntoryGroup

au公式チャンネル

au公式チャンネルは、動画の投稿本数が多く、100万回再生を突破した動画がなんと11本もあります。

テレビCMでシリーズ化し人気となった桐谷健太さん演じる浦島太郎の物語を取り入れたことも成功の要因でしょう。

auでは、こういった話題性の高い動画を公開しつつ、「新機種のプロモーションムービー」「au携帯の操作方法」などの動画を公開し、商品の誘導へと繋げています。

ディズニーランド

ディズニーランドは、人気YouTuber「スカイピース」にホテルの紹介PR動画を依頼し、見事、180万回再生を超えています。

紹介されているホテルはディズニーランド内の人気ホテル”ミラコスタ”です。

YouTuberを起用することで、チャンネルを作成するという工数を省き、多くの視聴者に商品をPRすることができます。

紹介だけでなく、商品の解説動画や施設系のPRなども有効的でしょう。最近では、企業イメージやサービス内容に合ったYouTuberを紹介するサービスも出てきています。

ホテルミラコスタ紹介動画:https://youtu.be/fzPI4d3kl_8

まとめ

この記事では、YouTubeのコンテンツマーケティングを行う際のメリットや成功事例を紹介してきました。

5G導入やクラウドSIMなどの影響により、動画コンテンツはこれからも拡大の一途を辿るでしょう。

今からでも遅いということはありません。

PRしたい商品とYouTubeとの相性を見定め、良い効果が望めそうであれば、積極的に着手していくことをおすすめします。

レバレッジ効果にも期待できるYouTubeのコンテンツマーケティングであれば、売上げやアクセスも2倍3倍にすることが可能です。動画時代の波に乗っかっていきましょう!